オンラインだからこそ幅広い訴求を実現!
ねぷた&ご当地グルメも丸ごと「#みてみて平川」

「私たちはいつか、また会える」。その日のために平川市の魅力を全国へ発信

 春は本州最後の桜が咲き誇り、夏には賑やかな太鼓やお囃子の音色が響く盛大な「平川ねぷたまつり」を開催。そして実りの秋には桃やりんごといった農産物の出荷リレーを迎え、壮大な雪景色に覆われた冬は秘湯・名湯や雪国ならではの人情味溢れるもてなしでほっこりと包みこんでくれる−−−。そんな四季折々の自然と文化に彩られた津軽平野の町・青森県平川市では今、“アフターコロナ”を見据えたオンラインによる情報コンテンツ「#みてみて平川」の発信に地域を挙げて取り組んでいます。

 けれども、そこに至るまでには“地方の観光地”がゆえの苦悩や発想の転換があったのだとか。同プロジェクトを推進する平川市観光協会の須藤主任にお話を伺いました。

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 「平川市には豊かな自然はもちろん、津軽富士を望む『猿賀公園』や国指定名勝『盛美園』といった名所、『平川ねぷたまつり』をはじめとする伝統文化など全国に誇れる素晴らしい観光資源があると自負しています」と胸を張る須藤主任。その一方で、本州最北端の青森県に位置することから二次交通や地理的な不便さを抱え、こと冬場には客足の伸び悩みといった課題も……。またこうした事情により、コロナ終息後も観光需要の回復には他の地域より時間を要するだろうという懸念が寄せられていたと言います。
そこで平川市ではコロナ禍後に照準を向け、これまでとは違った切り口で全国の観光客や消費者と繋がる方法を模索。その一環として、地元の人々の生の声を全国へ届ける新たな試み「#みてみて平川」を始めました。

 「市の魅力を発信するとともに、地元で精一杯がんばる事業者や生産者の皆さんとのオンラインでの交流を通じて、“コロナの苦境を乗り越えたら平川の人々に会いに行ってみよう!”と感じてもらえる関係性を創っていきたいですね」と須藤主任は意気込みを語ります。

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自宅で楽しめる体験型コンテンツを造成し、リモートでのりんごの収穫も!

 平川市ではこれまでに、農家と1対1でのビデオ通話を活用した疑似収穫体験「オンラインりんご収穫ツアー」をはじめ、謎解きや庭園ガイドツアー、ねぷたのワークショップといった7つの趣向を凝らしたオンラインイベントを実施。当初はオンライン慣れしていない事業者も多く試行錯誤の連続だったものの、確かな手応えを感じているのだそう。

 「市としては初めての試みでしたし、どのくらいの参加者が集まってくれるのかなど実施前には不安な部分も多くありました。しかし同時に、未知なる体験への期待感が大きかったですね。実際にイベント終了後には“オンラインでの販路開拓に達成感や新しい可能性を感じた”という事業者の反応や、“次はこんな風に運営してみよう”といったアイデアも。2020年は夏の風物詩である『平川ねぷたまつり』など中止せざるを得なかった催しが多かっただけに、オンラインならまだまだやれることがあるんだと大きな気付きを得ることができました」と、当時を振り返ります。

 また、各イベント終了後のアンケートでの評判も上々。リモートでもいだりんごが実際に自宅に届けられる「オンラインりんご収穫ツアー」の参加者からは、“次はぜひ現地を訪れたい”といったコメントも数多く寄せられたそうです。

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これぞ参加型イベントの醍醐味! ご当地グルメの「オンラインSERIまつり」

 各種イベントの中でも、特に好評を博したのが参加者自身が価格を決めて商品を競り落とす「オンラインSERIまつり」です。2020年12月に行われた同イベントにはA5ランクのなかでも最上級の「ひらかわ牛サーロイン」をはじめ、瑞々しいりんごや地場野菜といったこの日のために用意された特産品が出品され、ゲーム感覚で次々と競り落とされる様子にオンライン上の参加者たちも大盛り上がり。地域の生産者と消費者を結ぶよき交流の場となりました。

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地域を巻き込んだコンテンツを持続的に発信し、誘客と新たな販路拡大を目指す

 「平川市には、まだ全国に知られていないモノや流通に乗りにくいコト、素晴らしい商品を手掛けている生産者がたくさんいます。その作り手一人ひとりの想いを引き出して、全国の消費者や観光客の皆さんにお伝えできるコンテンツを作っていきたいですね」と須藤主任。今後は、県外の商業施設と地元生産者を繋いで農産物や特選品の店頭販売を促進していくほか、
ふるさと納税を活用した応援プログラムなど、地域・業界を超えた連携も視野に平川ブランドを活性化。より魅力的な観光コンテンツを引っ提げ、さらなるステージを目指します。

写真提供:一般社団法人平川市観光協会

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