中古車販売大手のビッグモーターの不祥事が大きな問題となっています。
ビッグモーターを利用したことがある人なら、自分の車も不正に関わっていたのではないか?と不安だと思います。
また、車に詳しくない方であれば、何が不正だったのか?よくわからないと言う人も多いですよね。
そのため、ビッグモーターの不祥事内容について、一覧でどこよりもわかりやすく解説していきます。
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ビッグモーターの不祥事内容を一覧でわかりやすく解説!
ビッグモーターの不祥事内容の一覧はこちらです。
おおまかに5選にまとめてみました。
- 社員の罰金制度
- 保険金の水増し請求
- 客のタイヤに穴あけ
- 保険金の中抜き
- 不正車検
中古車販売として、最低最悪な内容となっています。
それでは、ひとつずつ詳しく見て行きましょう。
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①社員の罰金制度
2016年12月にビッグモーターの「慣行」として罰金制度が明らかになりました。
罰金制度の内容は、「ノルマを下回った店長が、上回った店長に10万円を上限として現金を支払う」と言うものでした。
中古車販売大手のビッグモーター(東京)社内で、自動車保険の契約について月間目標額が定められ、目標を下回った販売店の店長が、上回った店長に現金を支払う慣行があることが3日、同社への取材で分かった。
引用元:産經新聞
現金は店長のポケットマネーと言うことですから、毎月マイナス10万円と言うことになれば、負担は大きすぎますよね。
この罰金制度は少なくとも5年前から存在していたようですが、発覚したことにより2016年12月に中止となりました。
このとき罰金制度は、会社からの強制ではないと兼重社長はコメントしていました。
しかし、兼重社長が全社員に宛てた社内メールで、罰金制度に関与していたことが発覚。
昨年6月に全社員宛てに送られた兼重社長名での社内メールでは、「保険選手権大会に関して」とのタイトルで「罰金を払うということは、店長としての仕事をしてないということだ!」「罰金を払い続けて、店長として(中略)恥ずかしくないか!」などと記載されていた。
引用元:産經新聞
会社の強制でなければ、社員同士で賭け事のような罰金制度など実行しないですよね。
この頃から、ビッグモーター兼重宏行社長への不信感が、明らかになっていきました。
②保険金の水増し請求
2021年秋頃に、ビッグモーターの内部告発により、保険会社への水増し請求が明らかになりました。
ドライバーやボールなどを使って、故意に損傷個所を増やして修理代金を水増しして、保険会社に請求していました。
ビッグモーターの複数の関係者によると、水増し請求が表面化したのは2021年秋のこと。損保の業界団体に「上長の指示で過剰な自動車の修理をし、その費用を保険会社に請求している」という旨の内部通報があったことがきっかけだ。
引用元:東洋経済
損害保険会社3社は2022年2月以降、修理費の請求書類を各社それぞれ数百件抽出して、サンプル調査を実施しました。
すると、ビッグモーターは全国に33ある整備工場のうち25の工場で、水増し請求が疑われる案件が合計80件超見つかったのです。
損害保険会社は以下のの3社です。
- 東京海上日動火災保険
- 損害保険ジャパン
- 三井住友海上火災保険
しかし、ビッグモーター側は、兼重宏行社長の指示をはじめ組織的関与はないと主張。
兼重宏行社長は、罰金制度と同様、ごまかし続けていたのです。
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③客のタイヤに穴あけ
2023年4月29日に「FRIDAY」よりビッグモーターの社員が、客のタイヤに穴あけをしている動画をアップしました。
動画がこちらです⇩
動画は2021年6月に従業員のAさんが不正の証拠を残すため、上司に「仕事を覚えるため」と偽って撮影したものだそうです。
動画は、意図的にパンクさせる方法をレクチャーしたものになります。
この車はタイヤの溝がなくなるくらい擦り減っていて、いつパンクしていてもおかしくなかったため、穴あけの対象に選ばれたとのこと。
タイヤ自体は保険が効くケースが多いため、お客様の負担はなし。
しかし、交換作業料として1本3,000円程度ですが、大体4本まとめて交換するため1万円以上の売上が立つとのこと。
まとめると、お客様のパンクしそうなタイヤにわざと穴を空けて、タイヤ交換代を請求していたと言うことになります。
④保険金の中抜き
「FRIDAY」の記事には保険金の中抜きをしていると言う、ビッグモーターの整備士仲間の話も掲載されました。
他の店舗ではさらに悪質な不正が行われていたといいます。整備士仲間に直接聞いた話では、保険金の中抜きを行っているんです。パンクさせたあとに安価なタイヤに付け替え、一方で保険会社には最新の高級モデルに変更したと申請するんです。そうすればその差額は丸々利益になりますからね」
引用元:FRIDAY
保険会社の審査は基本的に写真確認のみで、自然にパンクしたように偽装することは難しくなかったようです。
最新の高級モデルのタイヤを付け替えたと見せかけて、お客様には安価なタイヤを付け替えていたとのこと。
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⑤不正車検
車検認定には本来様々な資格が必要で、無資格者の認定は禁止されています。
しかし、ビッグモーターでは無資格の整備士が検査を行い、書類には有資格者の名前を代筆するのが当たり前だったそうです。
また、58台についてスピードメーターの検査を行わずに保安基準適合証を交付していたことが、熊本浜線店の記録で残っている。
これはあくまで記録に残っている台数であり、実際には1,000台以上よりもっとあった可能性は高いです。
本来車検は整備を行って万全の状態に仕上げてから検査を行うのですが、ノルマ達成のため工程についても不正がありました。
国の認定を受けて車検の全工程を行う指定工場で、国土交通省に禁止されている「前検査・後整備」も行っていました。
こうして「車検最安値」を広告でうたっていたわけです。
まとめ
ビッグモーターの不祥事内容を一覧でわかりやすく解説して行きました。
まとめると次の5選になりますが、どれも信じられないような内容ですね。
- 社員の罰金制度
- 保険金の水増し請求
- 客のタイヤに穴あけ
- 保険金の中抜き
- 不正車検
大手の会社組織で、このような不正が行われていたことは日本の企業として、本当に残念で許しがたいことだと思います。